松山3連パ~ンチ それいけ!3年連続“Xデー”打点「特別な日に貢献を」

 広島・松山竜平外野手(33)が誕生日を迎えた18日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、V決定試合での3年連続打点に意欲を示した。連覇した過去2年は決勝本塁打、先制適時打を放っており、歓喜への道を切り開く一打をマーク。優勝マジックは「4」。20日からの本拠地9連戦でのVを手繰り寄せ、自身初の規定打席到達も見据える。

 胸躍る瞬間まで刻一刻と迫る中、松山が涼しい顔で快音を連発した。現状優勝マジックは「4」で、最短Vは21日。まずは20日から阪神3連戦(マツダ)を迎える。この日誕生日を迎えた33歳はV当日の3年連続打点へ、引き締まった表情で決意を口にした。

 「毎試合思っているけど、優勝の日は特別な日でもある。そういう試合で貢献することが、自分の中でも思い出にもなる」

 ここぞの一打で勝負強さを発揮してきた。16年のリーグ優勝を決めた9月10日・巨人戦(東京ドーム)で決勝ソロ。2連覇した昨年9月18日・阪神戦(甲子園)では4番として出場し、一回に先制のバースデー適時打を放っていた。いずれも勝利を呼び込んだ背番号44に今年もおのずと期待がかかる。

 もちろん過去の経験上、特別な緊張感はあったという。それでも「緊張してても普段通りの自分のバッティングをするだけと考えている」と説き、「みんな(当日は)今日で絶対決めたいという思いはあるので、それで僕も(気持ちが)乗っていく」とうなずいた。

 今季は初の規定打席到達も見えてきた。昨秋から本格化させた一塁での出場も多く「一塁の守備をやってるからこそ試合に多く出させてもらっていると思う」と語る。残り15試合。あと33打席での到達で「ここからも結果を出して打席に立てるようにしないと」。ここまで打率・306、12本塁打、68打点と持ち前の打力も存分に示していく。

 3連覇が迫るとともに、チームの雰囲気も良好だ。練習は、和やかムード。ただ、決して浮かれることはない。メニューが書かれたボードには「打球判断」、「力を入れてしっかり走る事!!」といった文字も躍るなど締めるところは締め、調整を進めた。

 本拠地では27年ぶり、マツダスタジアムでは初めてとなる胴上げへ。やるべきことは勝利を重ねるのみ。今年も松山の打棒が、Vの瞬間へと導く。

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