誠也 自己新30号 悪天候の中…大歓声に応える一撃も表情は晴れず
「広島4-5阪神」(20日、マツダスタジアム)
雨を切り裂く放物線が左翼方向へ伸びた。広島・鈴木誠也外野手(24)が意地の一発だ。マツダスタジアムの大歓声の中、自己新記録となる30号を放った。
「打ったのはストレート。いいポイントでしっかり捉えることができました。点につながって良かったです」
4点を追う五回だ。丸の適時二塁打で1点を返し、なお2死二塁から左翼席上段へ放り込んだ。11連戦の初戦は降雨による開始遅れに2度の中断を挟む波乱の幕開け。悪天候の中、3万1175人の大歓声に応えた。
試合後の表情は晴れなかった。七回2死一、二塁の好機に見逃し三振。「チャンスで打てなかった」と繰り返し、自己新記録については「どうでもいいです」。リーグ3連覇へカウントダウンを進める中、優勝マジックは4のまま。最短優勝決定も変わらず22日だ。