デーゲーム燕×&ナイター鯉○で胴上げ M2!27年ぶり広島で決める

 「広島4-13阪神」(22日、マツダスタジアム)

 広島の球団史上初のリーグ3連覇に王手がかかった。チームは阪神に4-13で敗れたものの、2位・ヤクルトが巨人に黒星を喫し、優勝マジックは「2」になった。23日に広島がDeNAに勝利し、ヤクルトが中日に敗れた場合、緒方孝市監督(49)が3年連続で宙を舞う。地元でのリーグ優勝決定は91年以来27年ぶりで、マツダスタジアムでは初めてだ。

 会見場のドアを開けた緒方監督は、立ち止まると自ら切り出した。3万1933人が詰めかけ真っ赤に染まった本拠地での阪神戦。4-13と大差で敗れた。「何回目だろうね、同じようなコメントになってしまうけど。こういうゲームをしてしまった。たくさんのファンに応援してもらって。ましてこの時期に。申し訳ない」。冷静さの中に悔しさをにじませた。

 先発した岡田が誤算だった。つるべ打ちにあい三回途中で9失点。大量リードを許し、追いかける展開はチームメートにも波及し3失策などその後もピリッとしなかった。

 それでも2位ヤクルトが巨人に敗れたためマジックはついに「2」だ。23日のデーゲームでヤクルトが中日に敗れ、ナイターの広島がDeNAを下せば、球団史上初のリーグ3連覇を成し遂げる。

 選手層の厚さで白星を重ねてきた。序盤に丸、鈴木が故障などで一時、戦列を離脱。その間に野間が急成長した。夏場に安部を欠くも西川がその穴を埋めた。「ここで試合に出ることは大変」と東出打撃コーチは言う。チーム内競争で力をつけてきた。投手では2年目のアドゥワ、カープアカデミー出身でシーズン途中に支配下登録されたフランスアが台頭した。

 8月15日の優勝マジックが初点灯後、順調に減らしてきた。この日の試合後にはマツダスタジアム内のビールかけ会場で、球団職員らが照明灯位置の最終確認をした。街ではカウントダウンボードが「M2」と書き換えられ、優勝セールを実施する店舗やビールかけをする飲食店なども準備は大詰め。いよいよ、そのときを待つ。

 広島で優勝の瞬間を迎えたのは、旧広島市民球場時代の91年が最後。選手会長の会沢は「多少なりともみんな意識するかもしれない。でも、まずは勝たないといけない。気持ちを引き締めてやるしかない」と力を込めた。この日の大敗はすっぱり忘れ、球団史を塗り替えるため、チーム一丸でグラウンドに立つ。

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