引退の新井「こんな幸せなことはない」胴上げに万感の表情

一斉に始まった祝勝会=マツダスタジアム(撮影・高部洋祐)
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 「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 今季限りで引退する広島の新井貴浩内野手が、緒方監督に続いて胴上げされた。仲間から促されて照れくさそうに輪の中心に入り、ファンの大歓声を浴びながら6度、宙を舞った。

 新井は「最高ですね。地元で27年ぶりの優勝ですし、自分は最後なので…。また格別です」と万感の表情。胴上げについて「俺はいいからと石原に言ってたんですが」と苦笑いしたが、「うれしいですね。バティスタが『疲れた、重い』と言ってました。本当にこんな幸せなことはないです」と振り返った。

 この夜は10点リードの七回2死一、二塁の場面で、代打出場。5番・松山に代わって緒方監督が球審に代打を告げると、満員のカープファンで埋まった観客席から「ア・ラ・イ」の大コールを送られた。三ゴロに倒れたが、そのまま松山に代わって一塁の守備につき、優勝の瞬間をグラウンドで迎えた。

 広島復帰後、4シーズンで3度の優勝。「チームメート、ファンの方のおかげです」と感謝した。

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