【データで振り返るカープ3連覇】下位打線半端ないって!
「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)
優勝マジックを1としていた広島が26日、ヤクルトを下して球団史上初のリーグ3連覇となる9度目の優勝を飾った。緒方孝市監督(49)は本拠地のマツダスタジアムで9度舞い、27年ぶりに本拠地で優勝を決めた。球団初の3連覇をデータで振り返る。
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【脅威の下位打線】今季は「タナ・キク・マル・スズ」の1~4番だけではなく、6~8番の下位打線も活発。近3年のチーム先発6~8番の打率は6番=・327→・297→・281、7番=・273→・274→・284、8番→・230→・247→・276。7・8番は数字を跳ね上げた。先発8番最多出場の会沢は先発8番で打率・343をマーク。広島捕手のシーズン最多本塁打13本も記録した。
【前2年を下回るチーム打率】・2653はヤクルト・267に次ぐリーグ2位(3位中日・2652)。16、17年の最終打率(・272、・273)はいずれもリーグトップだったが、3連覇の今季は数字を下げている。打撃10傑には丸・324、鈴木・321の2人がランクイン。
【一発力はアップ】チーム本塁打172本は、DeNAと並ぶリーグ1位タイ。16、17年は2年連続最終本数リーグ1位。3年連続となると、78~81年以来の4年連続となる。今季は16年153本、17年152本を大きく上回る182本ペース。180本を超えれば、05年以来13年ぶりになる。個人では丸がプロ11年目、鈴木がプロ6年目で初のシーズン30本台。
【4点台ながらも…】今季のセ・リーグはチーム防御率で3点台が巨人の1球団だけ。広島も3連覇を果たしたが、チーム防御率は4・12(リーグ3位)。シーズンを4点台で終えての優勝となると9度目で初めて。セ・リーグでは78年ヤクルト4・38、85年阪神4・16に次いで、33年ぶり3度目となる。