黄金の丸!3打点で決めた 昨年MVP以上の活躍!3連覇けん引タナキクマル
「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)
広島・丸佳浩外野手(29)がすごみを増した姿を見せつけた。本塁打は初めて30本の大台を突破。出塁は自身が持つ球団記録を塗り替える45試合連続に到達した。打点でもキャリアハイを更新する95打点。地元で迎えた3連覇に「ファンの人が喜んでいるのを見てうれしかった」と声をはずませた。
左翼方向への本塁打が激増した今季。38本中16本が逆方向だ。誰もが驚愕(きょうがく)したのが6日・阪神戦の34号。外角低めの球を、体勢を崩しながら放り込んだ。
「サホン」。左翼への本塁打をこう呼ぶ。チームメートから助言を求められたときにも「サホンを狙え」と返答する。ポイントを近くし、球の内側にバットを入れるすべを身に付けているからこそ打てる逆方向への打球。最もこだわりがある。
1月4日。地元・勝浦市でトークショーを行った。タクシー運転手が「カープ女子が来た」と驚くほどの盛況ぶり。会場には800人が詰めかけ、2階は立ち見客でいっぱいになった。街には同級生が中心となって作った横断幕が小学校の近くと駅に飾られていた。今や地元のヒーローだ。
小学生の頃、巨人・高橋由伸が竹で素振りをしていると聞くと、学校から4メートルの竹を持って帰り、素振りをした。「新井さんと少しでも長く野球をしたい」。飽くなき探究心を持つ男が日本一へと導く。