ヘルウェグ、広島のCS秘密兵器 バレ&雄平斬りで満点快投

 「広島7-4ヤクルト」(28日、マツダスタジアム)

 広島のジョニー・ヘルウェグ投手(29)が、CSへ向けて最初のテストをクリアした。五回1死一、二塁から登板。バレンティン、雄平の主軸を抑え無失点で切り抜けた。短期決戦では小刻みな継投も予想される。左右の強打者を打ち取った投球は、CSでの“秘密兵器”となりうる。

 ブルペン陣の再整備を行うチームにとって明るい材料だ。ピンチで登板したヘルウェグが主軸を手玉にとった。今後に控える短期決戦で対戦する可能性がある強打者を完ぺきに打ち取り、2/3回を無安打無失点だ。

 「0点で終え次につなぐことができたことは良かった。重要な場面で起用してもらいうれしかった」

 3-4の五回。先発した高橋樹が山田に四球を与え1死一、二塁とした場面で出番が来た。最初に対戦したバレンティンは全球ツーシームで空振り三振。続く雄平は“フロントドア”でカウントを稼いだ。かつて黒田氏が多用していた、左打者の内角ボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる球だ。

 2球目。雄平はボールと判断して腰を引いた。だが、球はベース手前で鋭く曲がり会沢のミットへ吸い込まれる。2ストライクと追い込むと最後はスライダーで投ゴロに打ち取った。「打者は自分に向かってくると思う球は打ちにくいはず。コーナーに投げられた」。納得の1球だった。

 負けたら終わりのCSは、小刻みな継投策も予想される。厚みを持たせたい投手陣において、この日の投球は合格点だった。畝投手コーチは「ピンチでもゾーンの中で勝負できていた」と言うと、今後も起用していくか?の問いに、首を縦に振った。

 来日して約3カ月が経過。日本の生活に慣れ、ストレスのない日々を過ごしていることが好投の要因だ。数日前には新鮮な寿司に舌鼓を打った。最も好きなネタはマグロで「死ぬまで食べ続けたい」と言った。さらにコハダやサヨリなどの光り物は「アメリカで釣りをするときのエサみたい」と第一印象を抱いたものの「見た目で判断するのは嫌だから」と食した。日本食は好物になり始めている。

 この日、ウエスタン・ソフトバンク戦で左太ももを痛めて出場選手登録抹消中のジャクソンが実戦復帰し、1回無失点で終えた。CSメンバー入りはジャクソンと争うことになる。「自分としてはベストを尽くして結果を待ちたい」。大きく変化するツーシームは、日本一を目指すチームの“秘密兵器”となりうる。

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