大瀬良 さすがの修正能力 序盤失点&16勝目ならずも…手応え十分126球

 「巨人5-4広島」(30日、東京ドーム)

 広島・大瀬良大地投手(27)がCSファイナルSで再戦する可能性がある巨人相手に修正能力を発揮した。守護神中崎が打たれチームはサヨナラ負け。右腕も16勝目を逃したが、首脳陣の信頼は変わらない。CS開幕投手へ堂々と名乗りを上げた。

 1点リードで迎えた九回、まさかの結末が待っていた。今季ここまで無敗だった守護神・中崎が救援失敗。大瀬良の16勝目は吹き飛び、チームはサヨナラ負けを喫した。試合後「チームが勝てなかったのが悔しいです」と話した大瀬良。自身の白星が消えたことよりも、チームの敗戦に唇をかんだ。

 勝ち投手になることはできなかったが、手応え十分の126球だ。この日は決して絶好調ではなかった。初回、1番坂本勇に二塁打を打たれ、マギーの犠飛で先制点を献上。1-1の三回には田中俊、マギーの連続適時二塁打で2点を失った。序盤につまずいたが、尻上がりに調子を上げていった。

 「カットボールがあまり良くなかったので四回からフォークを使ってバッターの反応を見た。カットボールは見せ球にして、それがうまくはまりました。四回以降はしっかり投げられたと思います」

 四~七回は無失点。走者を出しても本塁は踏ませず、7回6安打3失点にまとめた。ベンチで降板した右腕をねぎらった緒方監督も「粘り強く投げてくれた。調子は悪かったように見えたけど修正能力があるから。大したもの」とうなずいた。

 ポストシーズンでも先発の大黒柱として、期待される。CSで対戦する可能性のある3チームとは軒並み好相性だ。ヤクルト戦は3勝0敗、防御率1・23と圧倒し、DeNA戦は2勝2敗ながら防御率1・77。そして巨人戦も2勝1敗、防御率2・25だ。大瀬良自身も「苦手意識はないですし、これまで通りやっていくことができればいい。自信を持ってマウンドに上がれる。いい状態を保っていきたい」と力を込める。

 昨季のCSファイナルSは雨の影響で先発機会が訪れなかった。中継ぎでも打たれ、最後の最後に悔しさを味わった。今年はCS開幕投手の最有力候補。1年前の雪辱を果たす舞台はもうすぐだ。

 次回はシーズン最終戦となる7日・DeNA戦(マツダ)に先発予定だ。最多勝のタイトルを争う巨人・菅野とはわずか1勝差。デッドヒートを制し、CSの大一番へ向かう。

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