丸、決める40発100打点 記録ラッシュで最終戦締める
広島・丸佳浩外野手(29)が6日、自身初の本塁打王、最高出塁率の2冠を視界に捉える中、ブレずに今季最終戦の7日・DeNA戦に臨む姿勢を示した。ここまでリーグトップタイの39本塁打で、球団では05年の新井(43本)以来の40本以上も眼前に迫る。この日はマツダスタジアムで行われた全体練習に参加した背番号9。7日のレギュラーシーズン最終戦で記録を伸ばし、CSへ勢いを付ける。
マツダスタジアムに隣接する室内練習場に心地良い打球音が響き渡る。丸は翌日に控えたレギュラーシーズン最終戦の7日・DeNA戦へ「いつも通り」の練習で汗を流した。タイトルが手に届く位置にあれど、思いは至って冷静だ。
「もともとホームラン王のタイトルは管轄外でしたから。今そういうタイトル争いに絡ませてもらってるけど、あくまで僕はブレずにやるだけ」
昨季まで16年の23本塁打が自己最多だったが、今季はここまでリーグトップタイの39本塁打。「狙ってるとかではないけどレフトに本塁打、ライトに本塁打を打てるような入り方でいっているつもり」と力を入れたスイングの先にアーチを積み重ねてきた。
初のキングとなれば球団では14年のエルドレッド、40本に到達すれば05年の新井以来。ソトにこの日並ばれ、眼下に38本で筒香が迫るが、期待はおのずとかかる。打点も97で、初の100打点も可能な数字だ。また、最終戦で先発する大瀬良も最多勝などがかかっており「プレッシャーがかからない状況を早くつくってあげたい」と意気込んだ。
出塁率は・467とリーグ単独トップで、最高出塁率が濃厚。特筆すべきは歴代6位の127四球で、球団記録の金本(現阪神監督、128)にも肉薄している。「昨季に比べたら数が増えてる分、より内容が良くなっているのかな」とうなずき、「自分の中でどんどん(出塁に)絡めていければいい」と意欲を示した。
打率も・307で申し分ない成績を残すが、ここ5試合は19打数1安打と下降気味。迎打撃コーチは「低めの球を見極められなくなって、そこを意識してしまうと今度は真っすぐに差し込まれてしまう」と説明。それでもCSへ向けて「試合がない期間に全て疲れを取るのは無理にしても、リセットはできると思う」と話した。
CS前最後の実戦となるDeNA戦。「しっかりいい内容で終えるようにしたい」と丸は力を込めた。手応えを得て、最終戦を締める。