ドラ1候補に大阪桐蔭・藤原&報徳・小園&東洋大・甲斐野ら 12人リストアップ
広島は12日、広島市内の球団事務所で、25日に都内で行われるドラフト会議に向けたスカウト会議を開いた。候補選手73人をリストアップし、1位指名選手の有力候補として、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)、報徳学園・小園海斗内野手(3年)、東洋大・甲斐野央投手(4年)の名前が挙がった。
広島の1位指名選手の最終決定は見送られた。それでも他球団と競合して外れた場合も想定した候補12人は固まった。その中でも大阪桐蔭・藤原、報徳学園・小園、東洋大・甲斐野が有力候補となった。
将来のチーム編成を見据えると、今秋は野手の補強が大きなテーマだ。現在、二遊間を守る菊池、田中の後継者育成は懸案事項。さらに外野手はFA選手2人を抱え、20代前半までの選手が3人しかいない。
藤原は打撃が魅力の外野手。夏の甲子園準々決勝・浦和学院戦では内角球を右翼席へ放り込んだ。球団首脳は「あの打ち方はなかなかできるものではない」と評価する。小園は走攻守3拍子そろった遊撃手で、その潜在能力に魅力を感じている。
もちろん投手の指名も想定した。侍ジャパン大学代表でもある甲斐野は、150キロ超の直球が武器の本格派右腕だ。「素晴らしい投手になる可能性は結構ある」と力を込めた。
ドラフト本番の前日24日に、現場の責任者である緒方監督の意見も聞きながら1位選手を最終決定する。今年は競合が必至な状況で、その場合は緒方監督自らがクジを引くことも決まった。運命の日は間もなくだ。