Vパレードは日本一だけ!開催条件設定で決意新た 野村「今年は勝って終わりたい」
広島が今年の優勝パレード開催の条件を「日本一」に設定していることが12日までに分かった。過去2年はリーグ優勝パレードを実施したが、今年は新たなハードルが設けられる。この日、マツダスタジアムでの投手練習に参加した野村祐輔投手(29)は「日本一パレード」の実現を熱望。レギュラーシーズンからの巻き返しに燃える右腕が、CS突破と34年ぶり日本一達成を力強く誓った。
悲願の日本一へ決意を新たにした。この日までに今年の優勝パレードの開催条件が「日本一」に決定。野村は「そうらしいですね」とうなずき、ナインの熱い思いを代弁した。
「日本一が最大の目標なのでそこに向かってCSを突破したい。そういう気持ちは全員が持っている。しっかり勝って、チーム一丸となってやっていきたいと思います」
昨年は11月25日に広島市内の平和大通りで2年連続となるVパレードを実施し、沿道には約30万3000人が詰めかけた。秋晴れの上空には空撮のヘリコプターが飛び、広島のテレビ全5局の番組をジャック。広島の街をカープ一色に染めた。
ナインにとっても特別なひとときだ。オープンデッキバスから手を振り、沿道の人々へ感謝の思いを伝える。野村は「2年連続でやらせてもらいましたけどたくさんの方が集まってくださる。ああいう形でファンの方と接する機会もないので」と3年連続のパレード実施を心待ちにした。
この日はマツダスタジアムでキャッチボールなどで汗を流した。13日のナイター練習ではシート打撃に登板予定だ。味方相手に投げづらさはあるものの、「キャッチャーがリードしてくれるので、そこにしっかり投げられるように投球したい」とテーマを掲げる。
野村にとってポストシーズンが雪辱を果たす舞台となる。今季は初の開幕投手を務めながら背中の張りなどで約2カ月間チームを離脱。20試合の登板で7勝6敗、防御率4・22とレギュラーシーズンは不完全燃焼だった。「何とかチームの勝利に貢献したい」と巻き返しに燃えている。
前日11日には広島市内の焼き肉店で決起集会を開催。選手会長の会沢が乾杯、田中が中締めのあいさつを務め、日本一を誓い合った。野村は「日本一になりたいとみんな思っている。2年連続で悔しい思いをしているし、(リーグ)優勝はできたけど最後負けているので。今年は勝って終わりたい」と力強い口調で話した。
松田オーナーも「絶対日本一になりたい」と熱望する。CS突破から34年ぶりの日本一へ-。広島の街をもう一度真っ赤に染める。