広輔、弟のG俊太との兄弟対決に闘志 あるぞセCS初兄弟同時スタメン
広島・田中広輔内野手(29)が15日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、CSファイナルS進出を決めた巨人・俊太との兄弟対決に闘志を燃やした。CSで兄弟同時スタメンとなれば、セ・リーグでは初めて。一昨年のCSファイナルSでは打率・833を記録した鯉の切り込み隊長が、弟の前でCS男ぶりを見せつける。
秋晴れの空を鮮やかな放物線がなぞった。練習の締めはルーティンのロングティー。体を大きく使ってスイングを繰り返す。17日開幕のCSファイナルSへポストシーズン男・田中が準備を整えた。
「振る量、走る量を増やしてやってきたつもりです。いい準備ができました」。CSでは過去2年で30打数16安打と爆発。一昨年は12打数10安打1本塁打、打率・833と驚異的な数字を残し、MVPに輝いた。「チームで最初に打席に立つので、自分の結果で勢いづけられるように」。今年もリードオフマンの仕事を果たしていくつもりだ。
巨人が連勝で突破を決めたファーストSでは刺激をたっぷりと受けた。高校、大学の同級生・菅野は2戦目にノーヒットノーランを達成。「すごい。大舞台で結果を出すのはさすが」。何よりうれしかったのは「巨人というチームで物おじせずやっている」と優しいまなざしを向けてきた弟・俊太の活躍だ。
プロ1年目から1軍で99試合に出場した弟はCSでも「2番・二塁」で2試合連続スタメン出場し、打率・429を記録した。CSで兄弟が同時スタメンとなれば、セ・リーグ初の快挙。「幸せなことです。僕も一生懸命やらないと。お互い頑張って、兄弟で盛り上げられたらいい」と“共闘”を誓った。特別な思いを抱きながら、同じグラウンドで火花を散らす。
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