新井、日本シリーズ最年長弾だ!偉業達成で引退花道に

 広島・新井貴浩内野手(41)が20日、現役最後の日本シリーズを心待ちにした。CSファイナルSではさすがの勝負強さを発揮し、2年ぶりのCS突破に貢献。日本シリーズで本塁打を放てば、史上最年長弾となる。パ・リーグ開催の試合では指名打者制度があり、出場機会も増える見込み。悲願の日本一へ、ベテランのバットに期待が高まっている。

 現役最後の大勝負へ胸を躍らせた。巨人とのCSファイナルSは「ドドドォ~!!!」のスローガン通り、3連勝で突破した。34年ぶりの日本一へ、新井は「とにかく自分は言われたところで行けるように準備するだけ」と自然体を貫いた。

 2年ぶりに出場する日本シリーズは歴史的一発に期待がかかる。新井がアーチを放てば03年に阪神・広沢克実が記録した41歳6カ月を超えてシリーズ史上最年長本塁打となる。「みんなに期待しているし、自分自身にも期待している」。現在41歳8カ月のベテランは意気込み十分だ。

 日本シリーズでは出番も増えそうだ。CSファイナルSでは3試合連続ベンチスタートだったが、パ・リーグ本拠地で開催される3試合は指名打者制度が適用され、起用の幅は広がる。迎打撃コーチは「当然、新井さんもその中に入ってくる」と指名打者を含めた起用を示唆。松山、西川らも候補だがいずれも左打者。シーズン中と同様、相手先発投手のタイプによってスタメンを決定する方針で、新井が先発出場する可能性も十分にある。

 CSでは改めて勝負強さを印象づけた。18日の第2戦。1点を追う八回2死一塁の好機に代打で登場すると、球場の雰囲気が一変。代走・上本の二盗後、左翼線へ同点二塁打を放ち、菊池の勝ち越し3ランを呼び込んだ。

 日本ハムと対戦した2年前の日本シリーズはマツダスタジアムで2連勝の後、札幌ドームでまさかの3連敗。本拠地でも流れを変えられず、日本一の夢は幻と消えた。新井自身も5試合に出場し、12打数2安打、0打点、打率・167。阪神時代の14年は直前の故障で出場できず、日本一もかなわなかった。雪辱の思いは人一倍だ。

 CS突破から一夜明け、この日、チームは休養日。21日から全体練習を再開し、計2度のシート打撃を経て、本番へ向かう予定だ。新井の花道を飾ろうとナインは結束。新井も「楽しみと言えば楽しみかな。期間が空くのでいい準備をしたい」と最後の頂上決戦を心待ちにしている。41歳を迎えても、長打力は健在。特大の一発で日本一ムードを高める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス