“甲斐キャノン”に機動力沈黙で連敗 緒方監督「いい采配できなかった」

5回、二盗を狙うも甲斐に阻まれる安部(撮影・飯室逸平)
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 「日本シリーズ・第4戦、ソフトバンク4-1広島」(31日、ヤフオクドーム)

 カープ自慢の機動力が封じられた。敵地・ヤフオクドームでソフトバンクに連敗。これで1勝2敗1分けとなり、緒方監督は「なかなかいい攻撃、いい采配ができなかった」と淡々と言葉を紡いだ。

 まずは初回だ。1死一塁から前日4三振の丸が東浜の直球を完璧に捉えた。打球はライナーで右中間を真っ二つ。一走・菊池は迷わず三塁を蹴ったが、相手の中継プレーに先制点を阻まれた。指揮官は「先に点を取りたかったけど」。三塁コーチの玉木内野守備走塁コーチは「自分のミス、責任」と言った。後ろに絶好調の4番・鈴木が控えていただけに、痛恨の走塁死となった。

 2点を追う五回は、またしても“甲斐キャノン”に屈した。2死一塁から安部がスタート。積極果敢に仕掛けたが矢のような送球で悠々アウト。今シリーズは12球団No.1盗塁阻止率を誇る甲斐に4連続で刺されている。

 今季95盗塁は3年連続リーグ1位。足攻はカープ伝統のお家芸と言えるが、作戦を狙い通り実行できない現状がもどかしい。打線も強力リリーフ陣の前に4安打1得点と沈黙。この日ばかりは終盤の粘りも影を潜めた。

 ソフトバンクはヤフオクドームで日本シリーズ11連勝。指揮官は「また明日切り替えてやるだけ」といつも通り前を向いた。王手阻止へ、鷹の呪縛を解き放って一矢報いたい。

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