鯉ドラ1小園GG賞獲る 日本一のショートになる!タナキクお手本にレベルアップ
広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=が9日、神戸市内で入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い、年俸800万円で仮契約した。ドラフト会議指名後から言い続けている「日本一のショート」になるためには、守備で存在感を示さなければならない。広い守備範囲を生かして、ゴールデングラブ賞の獲得に意欲を示した。(金額は推定)
金びょうぶの前に座り、小園は「最高の評価をしてもらった」と表情を崩す。それでも直後に表情を引き締め、これから飛び込む厳しい世界への決意表明をした。日本一のショートになるために-。
「これからの人生は、自分で切り開いていかないといけない。ゴールデングラブは、小学6年から(取りたいと)ずっと思っている。選んでもらえるような選手になりたい」
走攻守の中で守備への意識が最も高い。その思いをさらに強くしたのは、高校1年の冬だ。「ミスが多くショートは守れないと言われた。悔しい気持ちがあった」。1年春からレギュラー。慢心があった訳ではないが、気を引き締め直し、ひたむきに泥にまみれた。動画サイトでは憧れるソフトバンク・今宮のプレーを見て足の運び方などを勉強した。
今夏の甲子園を沸かせたのは、その守備位置だった。内野の黒土と外野の芝生との境目辺りを守り、ヒットゾーンを狭くした。フットワークと肩に自信がなければできないポジショニングだ。
「高校のレベルだからできていた。プロは打者のレベルが高いので、その守備位置で守るのは無理だと思う」。カープの本拠地は、打球の勢いが消される天然芝が敷かれているマツダスタジアムでもある。自らの現在地とプレーする環境面などを冷静に分析した。
ドラフト会議直後、緒方監督は来年1月の自主トレで基礎体力などを見極めた上で、1軍春季キャンプスタートを示唆した。現在は体力強化とともにハンドリングやゴロ捕球の基礎練習に時間を割いている。準備に怠りはない。
二遊間には最高のお手本がいる。前日8日にセ・パ両リーグのゴールデングラブ受賞者が発表され、広島からは田中、菊池、丸が選出された。18歳は「いろんなことを教わりながらレベルアップしたい」と目を輝かせた。次世代の主力選手として期待されるが「(2人に)割っていけるくらい伸びてくれたらうれしい」と鞘師スカウト。その成長がチームをさらに強くしていく。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
カープ最新ニュース
もっとみる広島に激震 秋山が右足関節外側靱帯損傷 モンテロは左内腹斜筋肉離れで登録抹消
広島・秋山は「捻挫のちょっと強いやつ」登録抹消はされず東京遠征にも帯同へ
広島 開幕4番のモンテロが登録抹消 30日・阪神戦で左脇腹付近を痛めて途中交代 2年連続で新助っ人が開幕カードで離脱
広島・田村 今季チーム初タイムリー 秋山負傷交代の緊急事態“代役”で躍動「1球ごとに落ち着けている」
【安仁屋宗八氏の眼】広島・森 直球にキレ「この投球ができればどのチームが相手でも通用する」
広島 森の好投で今季初勝利 八回途中無失点!新井監督も絶賛「やるじゃないか」鯉の翔平が連敗止めた
広島・新井監督「ダブルでうれしい」恩師・山本浩二氏が見守る前で今季初星 愛弟子・田村が適時打
広島・新井監督 途中交代の秋山、モンテロに言及「アキは右足首、モンテロは腰、脇のあたり」病院で検査へ