アドゥワ、年俸約4・6倍増!2200万円 ビックリ査定夢あるわ~
広島・アドゥワ誠投手(20)が17日、キャンプ地・宮崎県日南市のチーム宿舎で契約更改交渉に臨み、約4・6倍増となる1720万アップの2200万円でサインした。高卒2年目の今季は1軍デビューを果たし、中継ぎとして53試合に登板。ブルペンの新星としてリーグ3連覇に貢献した。来季はどの役割も果たす決意で、カーブを磨いてさらなる飛躍へとつなげる。
契約更改交渉後、アドゥワは驚きの表情を見せた。1軍デビューに加え、53試合に登板し6勝2敗、防御率3・74と結果を残しての高評価。「想像以上でした。(今年は)駄目なときもあればいいときもあった。駄目なときを続けないようにできたのは良かったと思う」と、うなずいた。
高卒2年目の今年は春季キャンプ1軍スタート。好アピールを続け、開幕1軍入りを果たした。中継ぎとしてロングリリーフや僅差での登板など経験を積み、日本シリーズでは球団最年少登板も果たした。ブルペンの新星として球団史上初のリーグ3連覇に貢献し、成長を遂げた1年だった。
480万円から1720万円アップの2200万円は約4・6倍増。球団からは「まだ完成していないから、これからに期待している」と言葉を掛けられたという。来季の役割については「言われたところで投げるだけ」とし「今年以上の成績を残したい。いかに1年間継続することが難しいかが分かった」と力を込めた。
より結果を残すため、今キャンプでは「強い真っすぐを投げること」に加え、カーブの精度を上げることをテーマに掲げている。シーズンではチェンジアップを自信持って投げられたが、カーブについては「信じられる日はなかった」と制球に苦しんだことが多々あった。さらなる飛躍へ、カーブを主にカウントを取れる持ち球として自在に操れるようにしたい考えだ。
「感覚の問題なので、投げていくうちにつかむしかない」。ここまで4度入ったブルペンではカーブの割合を増やし、13日に行われたシート打撃でも直球とカーブのみと自身に制限をつけた。「抜け球も少なくなった。良くなったと思う」と手応えをにじませた。
現存の球種を磨いた先に、今オフでは新たな変化球習得も探る右腕。躍進を遂げた196センチの長身右腕はさらに大きく羽ばたくために、充実のオフを過ごす。(金額は推定)