新井、“黒田流セレモニー” 来年3月オープン戦で引退式
今季限りでユニホームを脱いだ広島・新井貴浩内野手(41)の引退セレモニーが、来年3月のオープン戦で実施されることが18日、分かった。当日はチャンピオンリング贈呈式や、新井のあいさつなどが実施される予定。17年3月に行われた黒田博樹氏の引退セレモニーのようにマツダスタジアムが「新井一色」となりそうだ。なお11月23日のファン感謝デーは参加を見送る。
愛する鯉党へラストメッセージを届ける。来年3月にマツダスタジアムで開催されるオープン戦で新井の「引退セレモニー」を実施することが決定。当初はファン感謝デーも候補に挙がっていたが、球団関係者は「たくさんのお客さんの前でスピーチする機会を作りたい」と明かした。
新井は9月5日に今季限りでの現役引退を表明。当日は会見こそ行ったが、「残り試合すべてが引退試合」(鈴木球団本部長)とされ、シーズン中の特別なセレモニーは見送られた。
以降グラウンドに立ち続けた新井は、日本シリーズ敗退の夜は「本当に、『ありがとうございました』しかないんですよね。お世話になった方々、かわいい後輩たち、そして何より、たくさん応援してくれたファンの方々に本当にありがとうございますという気持ちですね」と感謝の思いを語っていた。
詳細はこれからだが、“黒田流”のセレモニーとなりそうだ。黒田氏は16年日本シリーズ前に引退を表明。翌17年3月18日の日本ハム戦が「黒田博樹特別試合」と銘打たれ、始球式で2万8051人の観衆を沸かせた。松田オーナーも「どこかでみんなの前に出る機会を作らないといけない」と構想を練っていた。「カープの選手からカープファンに戻った」という新井が再びマツダスタジアムに帰ってくる。