薮田、先発ローテ勝ち取る! 「勝負の年」大瀬良&ジョンソン以外は大競争

 広島・薮田和樹投手(26)が20日、日南での秋季キャンプを打ち上げ、来季の先発ローテ争いを勝ち抜く決意を示した。今キャンプでは課題だった直球の制球に重点的に取り組み、手応えを感じている。チームは来季の先発ローテに関して大瀬良、ジョンソン以外競争を促す方針。今季2勝に終わった右腕が、来季巻き返しを図る。

 最高の2019年とするために、薮田はキャンプ最終日も室内ブルペンで心地良いミット音を響かせた。手応えを示しつつある中での26球。10日間の日程を終了させると、「後半、いいものが出てきた。本当にこれからだと思います」とキリリとした表情で語った。

 特に好感触を示したのは19日のブルペン投球。「フォームとかは言葉にしづらいので表現するのは難しい」としたが、テーマである直球の低めへの制球力をつかみつつある。これは今季低迷した原因と分析する部分だ。

 球の強さも重要視する。コントロールを意識しすぎるとリリースポイントが安定せず、強さも出てこないと感じており「自分の振りたいところで腕を振ること」を意識。「フェニックス(リーグ)ぐらい」からは好感覚も得ているという。

 期するものがある。開幕から先発ローテに入ったが、9試合の登板で2勝1敗、防御率5・74。昨季15勝(3敗)で最高勝率に輝いた右腕にとって、悔いの残る結果に終わった。「全く結果が出てないのと同じ。来季5年目になって、勝負の年だと思う」。今キャンプで2度行われたシート打撃では計2イニングを1安打無失点。強い決意を持ち、アピールにも成功した。

 先発サバイバルも始まる。大瀬良、ジョンソン以外は競争の位置付け。野村、九里に関しても佐々岡投手コーチは「若いのが伸びてくれば分からないよというぐらいの危機感を持ってやってもらえれば。みんなが競争という意識を持ってやらせようかなと思ってます」と説明した。

 さらに「先発枠は何人いてもいい」と実績のある中崎や一岡ら以外は、アドゥワらを含め先発スタート。し烈を極めそうな勢いだ。佐々岡コーチからも、その争いに入ってくる一人として名前を挙げられた薮田は「まずはそこ(開幕ローテ)を目指していきたい」と静かに闘志を燃やした。

 オフも肩を休めずボールを握る予定。「去年、一昨年とボールをしっかり投げての調整で、春先はいい感じで入れた。このキャンプよりもいいものを出せるように、作っていきたい」。輝きを取り戻すために、ひたすら己と向き合い続ける。

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