今季限りで引退の新井、功労賞「ありがたいです」
「NPB AWARDS 2018」(27日、グランドプリンスホテル新高輪)
今季限りで現役を引退した広島・新井貴浩内野手(41)がセ・リーグ連盟特別表彰として功労賞を受賞した。セ・リーグ一筋20年。通算2000安打、300本塁打、リーグ史上最年長でMVPに輝いたことが評価され、「名誉ある賞をいただきありがたいです。この下手くそな自分が20年間プレーできたのは素晴らしい出会いに恵まれ、タイミングに恵まれ、ファンの声援に恵まれたからだと思います」と感謝した。
プロ野球選手会の選手会長を歴任するなど球界の発展にも尽力した。東日本大震災が発生した2011年には開幕延期問題で奔走。「やってるときは大変だったけど、今考えればいい経験をさせてもらった」と振り返る。
同年開幕前の無観客試合で、ファンの存在の大きさを再認識したという。「何が一番かと考えたときに、応援してくれるファンがあっての自分たち。後輩も分かってると思うけど、感謝の気持ちを持ってプレーしてほしい」。百戦錬磨のベテランから、12球団の選手へラストメッセージだった。