広輔、初GG賞「一番取りたかった」鯉初の二遊間同時受賞
遊撃手部門で初の栄誉を手にした広島・田中広輔内野手(29)が29日、都内で行われた「第47回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。同僚の菊池とともに、球団史上初の二遊間同時受賞。1年のみならず、来季の連続受賞に意欲を示した。
金色に輝くグラブを両手に、表情が緩んだ。田中が初のゴールデン・グラブ賞を獲得。堅実な守備でリーグ3連覇に貢献して手にした栄誉。「この世界に入って一番取りたかった賞なのでうれしいですね。1年間、安定して守れたんじゃないかなと思っています」と喜びを口にした。
今季は3年連続全試合フルイニング出場で守備率・989。失策数は7と、一昨年の18、昨年の16から大きく減らした。試合前は早出でノックを受け、試合では幾度となく逆シングルでの美しい捕球を見せてきた。「無理して回り込んで一塁に間に合わないというのは結構あった。そこを逆シングルでさばけるようになった」とうなずいた。
同学年の菊池、丸と強固なセンターラインを形成し、タナキクマルで受賞。二遊間での同時受賞は球団史上初。ミスをさらに少なくし、自身の失策を減らした上で「連係プレーになるけど、ダブルプレーを数多く取るのは意識してやっていきたい」と最強二遊間として、より高みを目指す決意を示した。
「1年で終わらないように取り続けるのがベスト。何年も続けて取れるように頑張ります」。鯉の背番号2はまだまだ歩みを止めることなく、進化の跡を刻んでいく。