広島・野間、センター定位置奪取だ「次のチャンスはない」 来季目標30盗塁!
丸が巨人移籍を表明した30日、広島の主力選手の契約更改交渉がマツダスタジアムで始まった。“ポスト丸”の最有力候補、野間峻祥外野手(25)は、1800万増の3400万円でサイン。入団5年目の来季は30盗塁を目標に掲げ、センターの定位置奪取に意欲を示した。
丸がチームを去る決断を下した。戦力低下が心配される一方で、若鯉にとっては定位置獲得へまたとない機会だ。“ポスト丸”の筆頭候補である野間は中堅奪取へ意欲満々。「これを逃すと次のチャンスはない。頑張りたい」と意気込んだ。
チーム屈指の俊足が大きな武器。その機動力をアピールする構えだ。秋季キャンプでは「自分が一番、スピードに乗れる形を探した」と、盗塁時のスタート練習を反復。足幅を広くするなどして試行錯誤を重ねてきた。
わずか10日間で、確固たる形はまだ見つかっていない。それだけに春季キャンプまでの約2カ月が重要になる。参考にするのは同学年の2人。「山田哲人と西川遥輝は盗塁王を取っているんで」。動画サイトを参考にして、自らの動きに生かしていく。
丸が右太もも裏の肉離れで戦列を離脱していた今季序盤は、中堅のスタメンを任された。出場機会が増えたことで打撃が開花。規定打席に初めて到達しチーム4位の打率・286、5本塁打、46打点を記録した。バットでの急成長も頼もしい。
来季、目標に掲げた盗塁数は今季「17」を上回る「30」だ。「いやらしい、相手に嫌がられる打者になりたいんです」。野間は力を込めて前を向いた。