野村 原点から再起 地元・倉敷で初の自主トレ 実家通いで母の手料理も味方に
広島の野村祐輔投手(29)が1日、来年1月に地元の岡山県倉敷市で自主トレを行うと明かした。練習場には実家から通う予定で、食事面などを心配することなくトレーニングに打ち込む。今年7月の西日本豪雨で被害を受けた同市真備町にも時間があれば訪れるつもりだ。
巻き返しを図る1年の出発場所は倉敷に決めた。野村は「年明けは地元でやろうと思う。前から考えていたこと」と力を込めた。昨オフまで自主トレを行っていた東京都府中市内の母校・明大野球部グラウンドから拠点を変更。原点回帰しスタートを切る。
母校での練習環境は良かったものの生活面で苦慮した。「食事がしんどかった」。外食が中心で栄養管理ができていたとは言いがたい。「実家から通う。だからご飯も作ってくれる」。中学卒業までは、栄養学を学んだ母の手料理で大きく育った。心強い味方だ。
訪れたい場所もある。7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた真備町は、実家から車で約1時間の場所。中学時代には同町のチームと試合経験があるだけに「時間があれば行ってみたい」と話す。
不本意な成績に終わった今季。初めて開幕投手を任されながら7勝6敗、防御率4・22。4月下旬には背中の張りで出場選手登録を抹消されたこともある。2年連続で届いていない二桁勝利。来季にかける思いは強い。
例年通り1月上旬からトレーニングを開始する。「ウエートもする。効率よくやりたいですね」。慣れ親しんだ故郷の空気を吸いながら、2月1日から始まる春季キャンプに備える。