菊池、丸移籍はチーム一丸の「チャンス」 日本一へ、穴埋めは全員で!
広島・菊池涼介内野手(28)が3日(日本時間4日)、優勝旅行先のハワイで、巨人に移籍した丸の穴をチーム一丸でカバーしていく思いを示した。同学年のキクマルとしてセンターラインと上位打線を形成してきたが、「頼りっぱなしだった」と回顧。今まで以上にチームが束となり、日本一への道を進んでいく。
7年間をチームメートとして共にした主力の一角が、来年から赤ヘル軍団に存在しない。菊池は、丸が巨人へFA移籍したことに「仕方ないことだしね」と言葉を紡ぐ一方、一枚岩でその穴を埋めていく決意を口にした。
「僕がとかではない。一人じゃどうもならないし、そんな技量もない。うまく分散してみんなでというのがカープの良さだと思う。そういう意味でもまた一丸になれるチャンスだと思っている」
同学年の2人は主に「2番・菊池」、「3番・丸」として、センターラインも形成して、球団史上初のリーグ3連覇に貢献。キクマルでも多くの経験も積み上げてきた。自身に及ぼした存在の大きさも心に感じている。
「丸の方が(入団が)早かったし、最初の方なんかは引っ張ってもらってる方が多かった。成績も毎年残していて、何とかしてくれるという心の余裕もあった。頼りっぱなしだったので」。今季限りで現役を引退した新井氏の穴も含めて、今後は田中や鈴木、松山らとともに、カバーしていく自覚が強まっている。
今オフは、昨オフに体質改善として行った脂肪を蓄えやすいパスタや、揚げ物などの小麦を摂取しないグルテンフリーの食事法を再び行う予定。今季は6年連続のゴールデン・グラブ賞を獲得したが打率・233、13本塁打、60打点。「成績は悪かったけど、やってることは悪くないと思って、信じてまた今年もやる。本当に自分のためになっているんだと証明できるように頑張りたい」と意気込んだ。
来季プロ8年目を迎える背番号33。プロ通算1000安打まであと26本と迫っている。「本当は今年達成しなくてはいけない数字だと思う。その分来年しっかりやらなきゃいけない。自分にハッパをかけて成績を残すしかない」。その言葉に熱がこもった。仲間とともに納得のいく成績を残し、強いカープを示し続ける。