中村奨成、来季は1軍で!同期の山口とバッテリー「今年は期待を裏切った」
広島・中村奨成捕手(19)が15日、同期で昨年のドラフト2位・山口翔投手(19)とともに来季1軍でバッテリーを組む青写真を描いた。この日広島市内の「カープベースボールギャラリー」で中村祐とともにサイン会を開催した昨年のドラ1は、オフのテーマ「体作り」を納得のいくものとし、進化の2019年にしていく。
150人のファンが集まったサイン会。少年時代に目を輝かせ参加する側だった中村奨は、笑みを交えながらペンを走らせ、気持ちを新たにした。「(ファンに)期待されていることも感じる。今年は期待を裏切ってしまったので、来年は少しでも応えられるようにしたい」。柔和な表情の中で、言葉に力を込めた。
自身も含め昨年のドラフト組全員今季1軍昇格はなかった。みやざきフェニックス・リーグでは左膝に自打球が直撃。秋季キャンプは2軍で汗を流した。「山口が(秋季)キャンプ1軍で、そういうのを見ると。悔しい終わり方もした」。同期で同じ高卒のドラ2とは普段から親交も深く、刺激にもなった。それだけに来季ともに1軍デビューすることへも「いけたらいいですね」と笑みを浮かべる。
ウエスタンでは8月17日・オリックス戦で山口とバッテリーを組んだ。「うれしかったです。山口もバッテリーを組みたいと言ってくれていたので。1軍の舞台で実現できたら違う喜びがあるんじゃないかと思います」。昨年のドラ1ドラ2コンビの若鯉が頭角を現し、結果を残していくことでリーグ4連覇にもつながっていくはずだ。
そのためにも、進化への礎を築くオフとしている。打力アップなどのために掲げる「体作り」。シーズン終了後78キロだった体重は現在82キロ。食事の量を増やし、ウエートトレも積んでいることで、目標値の85キロまで順調に歩を進めている。
焦りすぎないことも念頭に置く。来季高卒2年目。「中途半端に1軍に上がっても何もできないと思う」と、しっかりとした土台を作り上げ、1軍昇格を切り開いていく。
来年は、昨年U-18W杯でチームメートだった小園も入団する。「LINEで聞いてくることもあるし、かわいい後輩」と白い歯をこぼした。先輩の自覚も芽生えつつ、まずは自分。背番号22は躍進を遂げるべく、ひたすら前へ突っ走る。