松山、大台1億円プラス出来高 背番号55&単年契約で勝負「年俸上げたい」
今季取得した国内FA権を行使せずに残留した広島の松山竜平外野手(33)が18日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、単年契約で3500万増の年俸1億円プラス出来高払いでサイン。新背番号「55」で臨む来季に向け、レギュラー奪取を誓った。
「(一番低い時で)650万円もあったけど、ようやくここまで来ることができた。素直にうれしい」。アンパンマンの表情は終始、崩れていた。12年目での大台到達。喜びは最高潮だ。
シーズン終了後、球団から単年と複数年契約の提示を受けた。「安定を求める年じゃない。勝負して年俸を上げたい」。今季は自己最多の124試合に出場して初めて規定打席に到達し、打率・302を残した。鈴木球団本部長は「レギュラーを取るかというところ。取れば(年俸は)上がっていく」と期待した。定位置は手の届くところにある。
来季から新背番号「55」を背負う。その数字は幼少期に憧れていた巨人・松井がつけ、カープでは弟子入りした嶋が、そして今季までは尊敬するエルドレッドがつけていた番号。気持ちは引き締まる。
「打点にこだわりを持ってやりたい。100打点を目標に。主力として1年間働いて、リーグ4連覇と日本一に貢献する」。気持ちを新たにグラウンドに立つ。