菊池、メジャー直訴!ポスティングで来オフにも挑戦 FA待たず熱意明かした
広島・菊池涼介内野手(28)が21日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万増の2億4000万円でサインした。8年目シーズンでの2億円到達は球団野手で最速。交渉の席では、早ければ来オフにもポスティング制度を利用して米大リーグに挑戦する希望を球団に伝えたことを明かした。(金額は推定)
憧れの舞台への思いを、菊池涼は前を向いて言葉に表した。約20分間の交渉を終えて臨んだ会見。「ポスティングの方をお願いしますと伝えました。野球をやってる以上トップのレベルでやりたいと思ってる選手は多いと思う。僕もその一人です」と近未来のメジャー挑戦への思いを伝えたことを明言した。
順調なら来季国内FA権、3年後の21年シーズン中に海外FA権取得のための条件を満たす。ただ、ポスティング制度を利用すれば、早ければ来オフにも挑戦となる。「どうなるか分かりませんけども、自分にハッパをかけて成績を残さなければポスティングしたところで(メジャーの)球団からの交渉はないと思いますし」と言葉に熱を込めた。
昨年WBCに日本代表として出場。大会後も、メジャーへの思いは球団と松田オーナーに伝えていたという。この場であえて公言したのも「自分のモチベーションを上げるためもそう。何より行ってみたい、やってみたいと言わなければ向こうの人たちにも見てもらえない」と説明。菊池涼の思いを聞いた鈴木球団本部長は「われわれは今話すことではない。来年終わらないと。終わってからの話」と話すにとどめた。
将来への思いもあるが、念頭に置くのはリーグ4連覇と日本一だ。今季は139試合に出場し、打率・233、13本塁打、60打点。持ち前の守備では何度もチームを救ったが「今年は話にならないくらいの打撃内容でしたし」と不満も残った。「ポスティングどうのこうのもありますけど、カープで優勝して、日本シリーズも勝ってないので。パ・リーグの球場で堂々と胴上げを見せたいと思ってます」と真剣なまなざしで語った。
この日の契約更改交渉では5000万増の2億4000万円でサイン。8年目シーズンでの2億円到達は球団野手最速となった。来季は丸も新井氏もチームにいない。「大きい穴だと思いますけど埋めてしっかり勝ち取りにいきたい」。まずは来季最大限にチームの力になる。