岡田、160キロ出します 「ジーンズきつい」ムキムキ下半身で剛速球
広島の岡田明丈投手(25)が9日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを行い、今季の目標に最速160キロ突破を掲げた。昨年12月から下半身の強化に重点を置いたトレーニングを行っており、太ももは自己最大級まで太くなっている。厚みを増した土台から、夢の大台をたたき出す。
下半身の変化は一目瞭然だった。岡田の太ももやふくらはぎは、昨季終了後と比較して明らかに大きくなった。「ジーンズをはいたときに太ももがきついんです(苦笑)」。トレーニングの成果にうれしい悲鳴を上げた。
「コントロールをよくして、スピードアップもしたい」。対極に位置しそうだが、岡田の考えは違う。昨季はフォームの微調整など、試行錯誤を重ねてきたが、四球数は一昨年の63個と同等の62個。球速も増したとは感じなかった。
そこで「結局は下半身だったんだ」との答えを導き出し、今オフは筋力トレを強化。床に置いて引き上げるバーベルの重量は20~30キロ、増えた。「最大は160キロくらいが180とか190キロになった」。投球の“土台”作りは、順調に進んでいる。
見据えるのは、常時150キロ以上の球速と自己最速156キロを大幅に超える大台だ。「160キロを目指して。それくらい下半身を強くできたら」。力でねじ伏せる投球は最大の特徴でもある。
昨年11月の結婚後、初めて迎えた年末年始は例年と違い「バタバタ」したと言う。それでも3日から母校・大商大で練習を開始。今後は筋力トレと並行し「下半身に合った上半身の動きをやっていきたい」と連動性にも主眼を置く。剛速球を手に入れ、先発ローテを守り抜く覚悟だ。