菊池涼、お兄ちゃん襲名じゃ!新井、丸の穴埋める カープの“長男”役任せろ

 広島の菊池涼介内野手(28)が14日、静岡市の清水庵原球場で自主トレを公開。今季は広島ファミリーの新たな“長男”となって、選手をまとめるとともに、首脳陣とも積極的にコミュニケーションをとっていくことを誓った。昨季限りで新井氏が現役を引退し、丸は巨人へFA移籍した。リーグ4連覇と日本一を勝ちとるため、先頭に立ってさらに団結力を高めていく。

 暖かい日差しを体いっぱいに浴び、菊池涼は白球を追った。グラウンドを強く蹴り打球の正面へ。基本を徹底した動きとグラブさばきに、守備への高い意識が伝わってくる。球春到来まで約2週間。万全の準備を整えて2月1日から始まる春季キャンプに臨む。

 「足を動かして、というコンセプトでやっている。自主トレでは足を使って捕って、足を使って投げる。若い頃に戻って」。三塁の位置から始まったノックは遊撃、二塁と続いた。額ににじむ汗が充実感を物語っていた。

 昨年12月に優勝旅行先のハワイから2年連続でロサンゼルスへ移動。約10日間の自主トレを行った。トレーニングに加え、小麦粉などに含まれるタンパク質の一種・グルテンを摂取しない生活を実践した。さらに「食事でパフォーマンスが上がると言われた。信じてやってみる」。現地で知り合った栄養士から食事面での新しい知識を持ち帰った。

 チームリーダーとして自覚を強く持ち、臨むシーズンでもある。昨季限りで広島ファミリーの“長男”だった新井氏が現役を引退し、丸が巨人へFA移籍した。「大きい穴が2つあいた。キャンプインのときに、あの2人の存在の大きさを実感すると思う」と、率直な思いが口をついた。

 だがリーグ4連覇と日本一という目標に変わりはない。新たな“長男”として、選手だけではなく首脳陣とも積極的にコミュニケーションを図っていく構え。「新井さんがずっと言ってくれていたのは、変わったり、いなくなったりして(チームが)違う道にそれることもある。そこの修正だったり、そこを間違わないようにしてくれと言われたので」と明かした。託された精神的支柱という役割。「全員でやるのが野球」という言葉に、勝つために必要な要素が凝縮されている。

 昨年オフの契約更改交渉では、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦の意志を伝えた。それでも貫いてきた姿勢を変えるつもりは毛頭ない。「1試合で何ができたか、というのが僕の目標。数字というよりは、勝つために自分の仕事ができたか。だから143試合で143回、1つでも(勝利に)貢献できるように。それだけですね」。すべてはチームのために、菊池涼はグラウンドに立ち続ける。

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