アドゥワ先発!大胆挑戦プラン 佐々岡コーチ「まだまだ伸びしろある」

 広島のアドゥワ誠投手(20)が21日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で行われた合同自主トレに合流した。昨秋キャンプから1軍に昇格した佐々岡投手コーチが、今春は中崎、一岡らの一部選手以外に先発調整をさせる方針を打ち出している。アドゥワも先発調整をする方向。覚悟を決めて春季キャンプを戦い抜く。

 自らの可能性を広げるキャンプになるかもしれない。アドゥワは今春、昨季の中継ぎというポジションに固定されるのではなく、先発として調整していく。任された場所で全力を尽くすことに変わりはないが「やらないといけない」ときっぱり。新たな挑戦に気合を入れた。

 大胆なプランは佐々岡投手コーチの発案だ。現役時代、同コーチは史上2人目の先発100勝100セーブを達成するなど先発、抑えの両方で活躍した。その経験から「先発調整をしておけばリリーフもできる」。中崎と一岡ら限られた選手以外はすべて先発としてスタートさせる方針で、実戦を重ねる中で役割を決めていく。

 アドゥワは昨季、開幕から一度も1軍を外れず53試合に登板。敗戦処理からリリーフ陣に欠かせない存在へと成長し、プロ初勝利を含む6勝をマークした。「まだまだ伸びしろがある」と佐々岡コーチ。先発は何人でもそろえておきたいだけに、20歳にかかる期待は大きい。

 コンディションは順調に仕上がっている。「疲れはないです」と右腕。14日までは地元・熊本で筋力トレやランニングなどを主体に汗を流してきた。この日のキャッチボールでは「指のかかり具合を見た」。きれいな回転で伸びる投球が、順調な調整ぶりを物語っている。

 年明けに自宅から1時間、ハンドルを握り向かった先は釈迦(しゃか)院御坂遊歩道。釈迦院へ続く石段は3333段あり日本一を誇る。新年早々に“日本一”を制覇し御利益を授かるなど、精神面の準備も整えてきた。さらに「去年も丸刈りで(キャンプに)入ったので」とこの日の朝、自らバリカンを手に取って頭を丸めた。気持ちを本番モードへ切り替え、キャンプインを見据える。

 25日からは日南での先乗り自主トレに参加する予定。「去年、成績を残したと言われても、しれている。とにかく、がむしゃらにやる。去年よりもチームに貢献したいんです」。先発挑戦で持ち味とする低めへの制球力にさらに磨きをかけ、首脳陣の心をわしづかみにする。

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