ドラ3林「筒香2世」だ 迎コーチ「似ている」同郷の大先輩級素質
広島のドラフト3位・林晃汰内野手(18)=智弁和歌山=が22日、廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレでフリー打撃を行った。視察に訪れた迎1軍打撃コーチはスイングの鋭さに目尻を下げ、構えた立ち姿などが「筒香に似ている」と話した。春季キャンプは2軍スタートが濃厚なスラッガー。打撃に磨きをかけるためにバットを振る。
どっしり腰を落として構えた。身長182センチ、体重88キロ。恵まれた体格から醸し出される雰囲気は独特だ。そこから鋭いスイングで球をはじき返す。「マシンは良かったけど手投げの時はタイミングだったりがまだまだ」。それでも大器の片りんを感じさせる打撃練習だった。
フリー打撃を見届けたのは迎打撃コーチ。自身の携帯電話で打撃フォームを撮影する場面もあった。「しっかりバットが振れているのは良いところ」とにっこり。さらに「構えた形とか筒香に似ているかな」と、林と同じ和歌山出身のスラッガーと、同じにおいをかぎ取った。
高校通算49本塁打を誇る。3年時には柵越えをより強く意識し練習に励んだ。当時から現在も使うバットは筒香モデルをベースにグリップエンドを若干大きくしたもの。長打力にはこだわりがある。
「マシンでは速い真っすぐに差し込まれ打撃投手が投げる時にはバットの先で打つことがあったかな」(迎コーチ)と、課題もあるが、7日からの新人合同自主トレ開始から林は連日、居残りで打撃練習を行ってきた。「人よりは振れると思う」
積み重ねる地道なスイング。その先に筒香にも負けない力強い放物線がある。