堂林サード再挑戦 首脳陣に直訴へ「やりたい。正直、今までモヤモヤあった」
広島・堂林翔太内野手(27)が27日、三塁再挑戦へ意欲を示した。宮崎県日南市内で行われている先乗り自主トレから本格的に着手し、この日は特守を敢行。16年を最後に出場のないかつての本職で、出場の可能性を広げていく。
強い決意が行動に表れていた。堂林は特打を終えると、天福球場の室内練習場へ。三塁に就き、自前のタブレットで動画を撮影しながら約20分、野間のノックを受け続けた。プロ10年目、かつての本職再挑戦へ「もう一つさらに幅を広げるために、やりたい気持ちは強い」と並々ならぬ覚悟をにじませた。
三塁での出場は16年が最後。スローイングに課題があった中で一度は身を退き、17年からは一塁と外野での出場、昨秋キャンプでは二塁にも挑戦していた。その中で、今年に入り一大決心。「自分で一回やめた。でも、自分でもう一回やりたい気持ちを伝えるのはありかと思う。正直、今までモヤモヤはあった」と、キャンプインの時点で首脳陣に思いを伝える意向だ。
昨季63試合に出場したが、先発は7試合。一塁には松山ら好打者がそろい、外野には巨人から長野も加入。レギュラー不在の三塁で安部らとの争いに入り、出場の可能性を高めていく。
先乗り自主トレから本格的に始めた中で、まず重点を置くのはスローイングの改善だ。特に意識するのは下半身。「いい意味で横着に。どうしても縮こまっちゃう部分がある。そこを打破しないとできるとは思ってない」と言う。
打撃面でも、昨秋から足の上げ幅を小さくした新フォームに手応えを示しつつある。「2月1日から、ヨーイドンでアピールしなければいけない立場。1年間1軍に居続けられるように、チームの力になれるように」。勝負の年、鯉のプリンスの目はギラついている。