「広島春季キャンプ」（4日、日南）

　広島のドラフト１位・小園海斗内野手（１８）＝報徳学園＝がキャンプ休日の４日、日南市観光体験としてイチゴ狩りとうなぎつかみ取り体験を行った。小園はここで、ファンへ“珍要望”。練習の復習として毎日見るのはＹｏｕＴｕｂｅなどにある自身の動画だ。スタンドのファンに教材をどんどん投稿してもらって、実力うなぎ上り、そして開幕１軍をもくろんだ。

　前日までの、充実の春季キャンプ第１クールを終えた小園は初の休日を満喫した。初のイチゴ狩りにうなぎのつかみ取り体験。自身がつかんだうなぎを試食したドラ１はプロ生活を「うなぎ上りでいけるように頑張りたい。開幕１軍、定着を“つかみ取りたい”」と決意を示した。

　前日までの３日間、打撃面では主にトップの作り方を東出打撃コーチの指導などで学び「まだまだだけど、つかんで来たものがあった」と手応えを示す。２日目までフリー打撃で１本だった柵越えも、前日は５本まで伸びた。

　小園は復習も欠かさない。練習後、部屋では動画やキャンプのテレビ番組で自身のプレーを振り返る。それだけに「（ＹｏｕＴｕｂｅなどに）打撃練習とかを載せてほしいです。そうしていただけたらうれしいです」とファンへ“要望”。多くの小園動画があれば、さまざまな角度から見つめ直すことができる。切なる願いだ。

　緊張があった第１クール。だが「（プロ生活は）人生が懸かっている。完璧を求めてやっていく」とし、第２クールへ「レベルがすごく上がってくると思うけど、打ち勝てるように。（実戦は）１球目から振れるようにしたい」と力を込めた。常に上を見据え、グラウンドに立ち続ける。