若鯉投サバイバル!沖縄か2軍か…10人シート登板 佐々岡C「全員行けるか」
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島の佐々岡真司投手コーチ(51)が、サバイバルのゴングを鳴らした。7日に今キャンプ初のシート打撃が行われ、若鯉10投手が登板予定。さらに第3クールの11日には紅白戦が行われる。アピール次第では、15日からの沖縄キャンプのメンバーから外す可能性を示唆し、内容のある投球を求めた。
沖縄行きの切符を懸けた戦いが始まる。現在の1軍投手は22人。人数は未定ながら、佐々岡投手コーチは「全員が行けるかどうかはわからない」と言い切った。当落線上にいる若鯉にとって、最初の関門は7日のシート打撃だ。
2日と3日にフリー打撃に登板した矢崎、藤井皓、塹江、平岡、山口ら10人がマウンドに上がる。1人当たりの球数は30球で、さまざまな場面を想定して投げ込む。
「例えば無死一、二塁とか。状況を設定してね。その中で3つのアウトを取る意識も見たい」。試合は生き物。常に動いている。状況に応じてどの球種を使うのか、何を考えたのか…。意図を持った投球を求めた。さらに今春に力を入れるフィールディングのできも重要ポイントに挙げた。
投手陣の底上げが課題。リーグ3連覇を成し遂げた昨季は、初の開幕1軍を勝ち取った2年目のアドゥワが終盤までチームを支えた。今年も新戦力の台頭は不可欠だ。
佐々岡コーチはこの日、2軍が練習する東光寺球場を訪れ、水本2軍監督らから状況報告を受けた。名前こそ明かさなかったが、1軍で見てみたい投手は「いる」。競争心をあおりながら、1軍の若鯉に期待を寄せた。