ドラ1小園 3タコ実戦デビューも沖縄キャンプ行き決定 高ヘッドコーチ明言
「広島紅白戦、紅組0-7白組」(11日、天福球場)
広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=が11日、実戦デビューした。初の紅白戦に紅組の「7番・遊撃」でフル出場。3打数無安打に終わったが、初のキャンプで著しい成長を見せるルーキーに対し、15日から沖縄で行われる2次キャンプに帯同することも決定。高いレベルの環境に身を置き、経験を積んでいく。
一つ一つのプレーが成長につながる。今キャンプ初の紅白戦にフル出場した小園。バットでは3打数無安打に終わり、守備機会は1度だけだった。それでも初めてプロの試合に身を置いた時間は、何ものにも代えがたいものになった。
「積極的にプレーできたと思います。ヒットはでなかったけど、これを糧にして、あしたアピールしたい」
二回無死一塁の第1打席で見逃し三振。五回は中飛に倒れると七回も二ゴロだった。「技術がない」。全体練習後の打撃練習では、下半身の体重移動を意識しながら黙々とスイングを繰り返した。
球団の高卒野手がキャンプで1軍スタートになるのは27年ぶり。大抜てきに日々、成長曲線を描く。練習後、高ヘッドコーチは「1年目にしては十分。沖縄に連れて行く予定。もう少し1軍の試合を経験させる」と、15日からの沖縄2次キャンプ帯同を初めて明言した。
それを伝え聞いた若鯉は「まずはそこが目標だった。身が引き締まるし、頑張っていかないといけない」と力を込めた。沖縄では練習試合とオープン戦が計6試合予定されている。現在の日南キャンプとは違い、開幕が約1カ月後になり、他球団も徐々に本番モードに入る。緊張感ある対外試合を経て一回りも二回りも大きくなる。