長野“初マルチ”安打&好走塁 シート打撃での活躍にコーチもうなった
「広島春季キャンプ」(17日、沖縄)
広島・長野久義外野手(34)が17日、シート打撃で移籍後初の“マルチ安打”を記録した。前日16日の紅白戦は3打数無安打だったが、この日は3打数2安打。沖縄の鯉党へ、あいさつ代わりの快音を響かせた。
1打席目は野村の前に三ゴロに倒れたが、続く一岡との対決で、“チョーさんらしさ”を発揮した。初球低めの直球を振り抜くと、強烈な打球が左前へ。右腕は巨人時代の後輩で、共に人的補償で広島に移籍した縁もある。前回対戦したシート打撃では凡退していたが、きっちりとお返しした。
プロ通算93盗塁の足も健在だ。3打席目に左腕・飯田から右翼線へ2本目の安打を放つと四球で二塁に進み、暴投で一気に本塁を陥れた。
さすがの状況判断。三塁コーチを務める広瀬外野守備走塁コーチも称賛した。「1つ先じゃなくて2つ目もいける準備を長野がしてくれていた」と称えた。
午後の走塁練習でもスライディングを確認するなど、状態は日ごとに上昇カーブを描く。練習後には即席サイン会を実施。「今日はないでしょう」。多くを語ろうとはしなかったが、迎打撃コーチは「1打席目は手打ちになっていたが、2打席目から修正してしっかりとつかまえていた」と評価。沖縄に場所を移し、エンジンも暖まってきた。