【西川インタビュー2】外野で定位置奪取へ、目のビジョントレーニング継続中
広島・西川龍馬内野手(24)が20日、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。規定打席到達と打率3割を目指し、今キャンプは昨秋から挑戦している外野守備を強化中。レギュラー取りへ、走攻守のレベルアップを誓い、現在の打撃フォームが生まれた秘話を明かした。
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-ボールがバットに乗っている時間が長いように見える。
「そこを意識しています。点ではなくて、線で捉えるように。体が小さいので点で捉えても飛ばない。線で捉えて角度がついたら飛ぶ。体がでかい選手やったら、ちょんとやったら飛ぶんですけど、僕らみたいなバッターは全身でバットの遠心力を使わないと飛ばないんですよ。バットがしなってこないと」
-バットも長く見える。
「でも、他の人より1センチ短いですよ。(一般的な長さは)86センチぐらい。長く持っていないし、グリップにも小指半分ぐらいしか、掛けていないので」
-バットの重さは。
「900グラムぐらいで他の人より重い。みんなは880グラム~890グラム。プロに入ってからは重さも変えてない。飛ばそうと思ったら長くて重い方がいいんですけど、あまり長いのは扱えないので」
-17年オフからビジョントレーニングを始めた。
「今年も大分まで行きましたよ。自分の目のいいところ、悪いところの数値が全部出るので良いかなと思っています」
-昨季も試合中のベンチで指を使ってトレーニングをしていた。
「宿舎でもベンチでも、(ビジョントレーニング用の)シートとか指でやっています。目も筋肉なので、鍛えないと衰えると聞きました。(守備にも)生きると思います。ボールをパッとつかまえるので」
-体重増にも取り組んでいる。
「体重は74キロぐらいをキープしている。落ちても75キロぐらいにしたいですね」
-年明けは長野の加入を気にしていないと言っていたが。
「気にしていないです。長野さんが良かったら、長野さんを使うでしょう」
-ドラフト1位・小園(報徳学園)の打撃はどう見ているか。
「バットの使い方がうまいですね。飛ばすコツを知っている」
-ここまでプロ3年間は早かったか。
「早いですね。すぐにいい選手が入ってきますから。ころっと抜かれますよ」
-後輩から聞かれることも増えたのでは。
「そんなことないですけど、聞かれてもオレのマネはするなと言う。松山さんとか、もっといいバッターに聞いたらええやんと。今は自分でいっぱいいっぱいなので」
-今年こそレギュラーを取りたい。
「去年も(離脱していた)安部さんがいたら出られていない。だから(安部復帰後は)途中でファーストに行った。出られたから良かったですけど」
(インタビュー終了後、キャンプ中の打撃練習量だけでは物足りないようで)
「バッティングセンター行こうかな~」
◆ビジョントレーニング 眼球運動のコントロール能力、動体視力などの視覚能力を向上させるトレーニング。視力以外の総合的な目の機能を鍛えることで脳を活性化させ、集中力、判断力などを高めていく。