「オープン戦、ＤｅＮＡ４－４広島」（２４日、アトムホームスタジアム宜野湾）

　開幕ローテ入りへ、また一歩前進した。２番手で登板した広島・床田が３回０／３を４安打無失点に抑えた。自己評価は「６０点」とやや辛めだったが、ゴロアウトを奪った左打者への内角ツーシームには手応えあり。前回登板の１８日・ＫＩＡ戦（コザ）に続く好投を見せた。

　「立ち上がりは良かったけど、３回先頭打者を出してしまった。次はイニングの先頭をきっちり打ち取ることをテーマにやりたい」

　マウンドに上がるたび、周囲の期待感と信頼感が増していく。この日は大瀬良の後を受け、四回から３番手で登板。テンポよく三者凡退に抑えると、五回はピンチで粘りを発揮した。１死一、二塁からルーキー伊藤裕を空振り三振、続く細川も二ゴロに打ち取った。

　４イニング目に突入した七回、先頭・楠本に中越え二塁打を浴びたところで交代。「詰めの甘さが出た」と唇をかんだが、同期の３番手・矢崎がピンチを切り抜け、「良かったです」とはにかんだ。

　バッテリーを組んだ会沢は開幕ローテ入りした２年前と比べて、「球速が上がった。体も大きくなったし、コントロールもいい」と絶賛。緒方監督も「いいものを出してくれている」と評価した。

　ここ最近は先発候補の結果に物足りなさが残っていたが、期待の左腕が流れを変えた。課題と向き合い、開幕ローテ争いを勝ち抜いていく。