なぜこうなった?カープチケット抽選券大混乱「想定の2、3倍」で「安全を優先」
広島カープの今季公式戦の入場券購入のために必要となる抽選券の配布が25日、マツダスタジアムで行われたが、球団の想定を上回る約5万人が詰めかけ、途中で配布が打ち切られた。多くの人が抽選券を手にできず、抗議する人が続出。球団にも警察からの問い合わせやJRから苦情が入るなど、プラチナチケットを巡って大混乱となった。
抽選券を巡る大混乱を受け、広島球団の島井誠・入場券部長(63)が球団事務所で状況説明を行った。
約5万人が抽選券を求めて列を作ったことには「想定の2、3倍だった」と説明。想定していた数は、球場内のコンコースが約1万人、コンコースへつながるスロープ(プロムナード)が5000人強で、多くても計2万人ほどとして、球場内で収まる見込みを立てていたという。
抽選券の配布を途中で打ち切ったことには「そうしないと、さらに(列が)膨らんでしまう。待たれた人には申し訳ないが、何を優先するかといった時に安全を優先させてもらった」と釈明した。
「抽選なので転売屋も簡単には買えないはずだし、(何日も前から並ぶ)テント村も一切なかった。そこまではもくろみ通りだったんだが」と困惑を隠せず、来年の販売方式を見直すことも示唆した。