ドラ1小園、1軍帯同打!2戦連続快音で決めた 東出コーチ「見劣りしない」
「練習試合、広島1-4楽天」(25日、コザしんきんスタジアム)
広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=が、今キャンプ最後の実戦となる楽天との練習試合で中前打を放った。24日にはDeNAとのオープン戦(宜野湾)で“プロ初安打”をマークしており、2試合連続での快音だ。オープン戦が本格化する3月も1軍に帯同することが決まった。
中前へ抜ける鋭い打球だった。八回無死。小園が福山の外角直球を芯で捉え、2試合連続安打を記録した。今キャンプで示し続けた存在感は、最後の実戦でも際立つ。「思い切り振れた。それが結果につながった」と表情を崩した。
試合を重ねることでしか得られないものがある。15日からの沖縄2次キャンプでは対外試合全5試合に出場した。「出させていただいているので慢心することなくやってきた」。すべてを成長への糧とするために汗を流してきた。
失敗も大きな財産。反省したのは五回2死での中飛だった。「1-3からファウルしてフルカウントになった。あの球は見逃せばボールだった」。四球を選ぶことは成績アップ、さらにはチームプレーにもつながる。選球眼の重要性を再認識させられた打席だった。
キャンプイン直後は、沖縄での2次キャンプ帯同は未定だった。緒方監督が「また打ったね。だんだん打席の中で落ち着いてきた」と言うと、東出打撃コーチは「見劣りしない」と即答した。日々描く成長曲線に首脳陣は目を細める。オープン戦が本格化する3月の1軍帯同も決まった。
26日でキャンプは最終日を迎える。「ケガをしないように頑張りたい」と前を見据えた小園。大きな可能性を示した実りある1カ月を無事に完走する。