長野開幕スタメンへ「目に見える結果を」OP戦打って守ってレギュラー勝ち取る
「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)
丸のFA移籍に伴う人的補償で、巨人から広島に移籍した長野久義外野手(34)が26日、初めてのカープキャンプを完走した。オープン戦が本格化する3月からは結果を残し、激しいレギュラー争いを勝ち抜く構え。本拠地マツダで古巣・巨人と激突する3月29日の開幕戦出場に意気込んだ。
晴れ渡った沖縄の青空の下、長野がキャンプを打ち上げた。黒く焼けたほほに充実感がにじむ。「新鮮な気持ちで楽しくできました。あっという間でした」。チームに溶け込んだかについては「シーズンが始まってチームに貢献できれば、チームメートもそう思ってくれると思います」と真剣なまなざしを向けた。
3月から本格的にレギュラー争いへ身を投じる。沖縄では対外試合4試合に出場し、8打数1安打。3、5、6番でスタメンに名を連ね、代打でも出場した。打撃の状態については「ボチボチです」と多くを語らないが、仕上がりは上々のようだ。
迎打撃コーチは「もう1つ、2つという感じです。本人もそう思っているでしょう。あまり結果は見ていない」と説明。「スイングの力強さを上げていけば大丈夫。心配していない」と全幅の信頼を寄せた。
実戦守備の準備も整いつつある。緒方監督は「まだ試合で守りに就いていないけど、ある程度のメドは立てている」と説明。前日25日の楽天戦では、初めて試合前のシートノックに参加した。これまでは指名打者や代打での出場だったが、今後は天候や体調を見極めながら、外野でスタメン出場するタイミングを計っていく。
プロ10年目。新天地ではレギュラーが確約されていない。若手の激しい定位置争いを目の当たりにして「いい選手が多い」と実感。3月のオープン戦は「内容も求めながら、目に見える結果を出せるようにしたい」と危機感をにじませるように言葉をつないだ。
3月も“チョーさんフィーバー”は続く。2日・西武戦は地元・佐賀での凱旋試合。5、6日はマツダスタジアムで古巣・巨人と初めて戦う。長野は「まずはオープン戦で結果を残して、開幕戦の試合に出られるようにしたいです」と力を込める。赤いユニホームは「まだ見慣れない」と苦笑いするが、顔つきは勝負師に変わっていた。
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