【野間インタビュー2】「競争に勝っていきたい。危機感は常にある」
広島・野間峻祥外野手(26)が27日、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。昨季は初の規定打席に到達するなど、リーグ3連覇に貢献したブレーク男。攻守でチームの中心だった丸がFAで巨人に移籍した今季、レギュラーを念頭に置く中、進化の年へ「1番・中堅」と打率3割を目指す思いを語った。
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-昨季はプロ4年目で初めて規定打席に到達。今年は楽しみと不安どちらの気持ちが強いか。
「去年終わった時点から不安な気持ちですね。日本シリーズが終わった時点で今年が始まったと思っていた。その中で競争が始まるというのもある。どうなるのかなという不安はありましたね。でもやらないといけないですし、勝っていきたい。危機感は常にあります」
-これまでとは違う不安や危機感か。
「去年までとは違いますね。周りの見方や、期待の言葉もあるので」
-フルで出場していく難しさも感じたか。
「そうですね、夏前や、夏場。外の球場が多かったんですけど、やりたいことができなかった。体力にはある程度自信があったんですけど、1年やるのはしんどいんだなと。体が思ったより動かないというのはありましたね。準備が大事だなと感じました」
-準備で大事なことは。
「これも慣れもあるんですかね…みんなしんどいと言ってますけど、練習に入るところ、試合前の過ごし方は大事だなと。ケアも自分でできる範囲で気になるところをほぐしたり、トレーナーさんに頼らないといけない部分もありますし」
-夏場は打撃面も変わった?
「バットがちょっと重く感じる日もあれば、そうでない日もありました。夏場になるとちょっとバットを振りにくくなったのかなと。なのでちょっとだけ短く持ったりとかはしてました」
-バットを練習では長く、試合では短く持つ印象がある。
「去年からですかね。それまでは長く持って、追い込まれたら短く持っていました。練習では長く持ってある程度大きく打つようにスイングして、試合ではなるべくコンパクトに振っていきたい。長く持つと僕の場合は体も一緒に振っちゃうところがある。初めは(指)1本分だったんですけど、だんだん短くなって。その日によって持ちやすいところがありますね」
-変えた理由は。
「やっぱり試合に出るためには、まずは塁に出ないといけない。投手に対応していくためにはヒットで塁に出るところを意識して、コンパクトにと。なので短く持つようにしました」
-理想の打撃の形は。
「まだ真っすぐに対して、自分の中で見てから振ってしまうところがある。もうちょっと自分のポイントでしっかり振ること。まだ間がないところで勝負しにいってるところがあるので」
-直球への対応に重要視し続けている。
「(重要視しているのは)1年目からですね。去年もいい時は打てるところもあったけど、悪くなるとファウルで逃げることしかできない感じだった。狙ったところで甘いコースに来た時にしっかり捉えていかないと、なかなか1軍では厳しい。3割打とうと思ったら、そういうところも大事なのかなと」
-息抜きは。
「何も考えないことです。部屋で何も考えない、無の時間。結構明るく振る舞っているんですけど、一人になるとすごい根暗なんですよ(笑)。結構ヤバい時ありますよ。暗いところで何もつけずに座っているだけとか…。ほぼ瞑想(めいそう)です」
-それがいい時間になっている。
「それがないと駄目だと思いますね。大学の時からですよ。寮で真っ暗の中、上半身裸でソファに座って。部屋に入ってきたヤツびっくりしますよ。長い時間ではないんですけど。でも数分で済むかな…。ふとした時たまに暗闇にいますね」
-メジャーリーグを見ることもあるか。
「好きというかプロに入っていろいろな打者を見てます。去年は試合に出だして初めの方、自分のことをハーパー(前ナショナルズ)だと思って打席に入っていました(笑)。ナゴヤドームで3本打った時(4月21日・中日戦、4打数3安打)も。ハーパーにしたのはなんとなくです。そのぐらいの余裕を持ってということですね」
-3月9、10日には初選出の侍ジャパンでの試合(メキシコ戦、京セラドーム)もある。
「最終的には(侍を)目指していくものだと思いますけど、自分でもまだそのレベルに達していないと思います。まずはカープでレギュラーを取っていかないといけないと思うので」
-3月2日から再びオープン戦が始まる。
「走攻守で、必死に自分をアピールしてやっていければと思います」