今村、故郷で一発快投 3・3長崎で凱旋登板 生き残りかけた“1軍昇格テスト”
広島の今村猛投手(27)が3月3日に長崎で行われる西武とのオープン戦に登板することが27日、わかった。地元での凱旋登板は、1軍生き残りをかけた“一発テスト”。春季キャンプを2軍で調整してきた右腕には、内容と結果が求められている。
1軍昇格か、それとも…。春季キャンプを2軍で過ごした今村にチャンスが巡ってきた。3日・西武戦のマウンドは長崎・ビッグNスタジアム。昨年に続いて2年連続となる凱旋登板が、1軍昇格への道になる。
右腕には、キャンプ前からこの日の登板が告げられていた。昨季はそれまで3年間の勤続疲労などが影響し、43試合で3勝2敗1セーブ、防御率5・17で終えた。だが首脳陣はその実力を把握済み。2軍で調整させることが復活への道だと判断し、キャンプでは1軍から外れた。
実績組であることは間違いない。それでも特別扱いはしない方針で、投球内容や結果が伴わなければ1軍昇格は見送られる予定だという。今キャンプでは、昨季1軍登板がなかった矢崎が結果を残し続け、評価を上げた。競争は激しい。
昨季のチーム防御率は、リーグ3位の4・12だった。リーグ4連覇と日本一を成し遂げるためには投手陣のさらなるレベルアップは欠かせない。もちろん背番号「16」は必要なピースの一人。佐々岡投手コーチは「良いものを見せてほしい」と期待した。
今村は28日からマツダスタジアムで再開する全体練習から合流し、登板へ向けて準備を進める。地元の声援も力に変えて、右腕を振る構えだ。