広島・佐々岡真司投手コーチ（５１）が６日、開幕ローテーションについて言及した。現在、ローテ入りが確定しているのは大瀬良、ジョンソン、野村、床田の４枚。残り２枠を九里、岡田、先発転向中のアドゥワで争っている。７日の社会人オール広島との練習試合（マツダ）で３イニング投げる予定のアドゥワにとっては開幕ローテ入りへ、大事なマウンドとなる。

　開幕ローテ争いが佳境を迎えてきた。先発６枚のうち、大瀬良、ジョンソンに加えて、野村、床田が確定。残り２枠について佐々岡投手コーチは「亜蓮（九里）、岡田、アドゥワ。ローレンスは外国人枠の中でグルグルまわすこともある」と言及。２軍調整中のローレンスを除けば、実質、九里、岡田、アドゥワに絞られた形だ。

　先発の実績でリードする九里と岡田は５日にそろって登板した。教育リーグ・ソフトバンク戦（タマスタ筑後）に先発した九里が４回無失点と結果を残すと、巨人とのオープン戦（マツダ）に中継ぎ登板した岡田も４回１失点と粘投。開幕ローテ入りへ向けて一歩前進した。

　先発挑戦中のアドゥワにとっては７日のオール広島戦が重要なマウンドとなりそうだ。もともと同戦に先発予定だったが、雨で流れた６日の巨人戦で先発予定だった野村がスライドするため、中継ぎで３イニング投げることが決定。佐々岡コーチは「競争の中でやってもらって、内容で判断する」と先発テストの意味合いを込めた。右腕も気合十分、「１イニング１イニングを大事に、しっかり投げていきたい」と静かに闘志を燃やしている。

　今季はキャンプから「先発１０人構想」を掲げ、戦力底上げを図ってきた。開幕まで３週間あまり。いよいよ絞り込みが本格化する。