ドラ2・島内 またまたピンチで光った 開幕1軍へ 粘りの投球で1回0封
「オープン戦、広島0-13日本ハム」(12日、マツダスタジアム)
開幕1軍へ、ドラフト2位・島内颯太郎投手(九州共立大)がまた一つハードルをクリアした。2試合連続で走者を置いた場面から登板。粘りの投球が光った。どんな場面でも動じないハート。「期待して試してもらっている。応えたかった」と白い歯をのぞかせた。
矢崎が3失点し、迎えた三回無死二塁で出番が来た。田中賢を二ゴロ。松本は内角の直球でバットをへし折った。捕手前に転がったボテボテの当たり。坂倉が一塁へ送球したため三塁走者が生還した。それでも最後は浅間を投ゴロに仕留めた。
登板前の過ごし方が分かってきた。先発時は肩をつくるために30球を要していたが、現在は約20球だ。この日、ブルペンの電話が鳴ったのは三回開始直後。急ピッチで準備を整えられたのは、少ない球数で肩を仕上げるすべを身に付けつつあるからだ。
7日の社会人オール広島戦では八回1死満塁から登板し、ピンチをしのいだ。佐々岡投手コーチは「今後もこういう場面で出していく」と期待を寄せる。ロングリリーフや僅差での登板…。求められるものは多いが、島内は結果を示していく覚悟を口にした。
「シーズンでもきょうのような展開で投げることが多くなると思う。それを想定して臨みたい」。ブルペンに欠かせない存在になるために、さらに壁を乗り越えていく。