【新井氏あいさつ】引退セレモニー「むだなことは何一つありませんでした」

新井貴浩氏(左)は広島・石原慶幸から花束を贈られる=マツダスタジアム(撮影・山口登)
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 「オープン戦、広島3-5オリックス」(16日、マツダスタジアム)

 昨季限りで現役引退した元広島の新井貴浩氏(デイリースポーツ評論家)の引退セレモニーが行われた。試合後に選手やファンに向けたあいさつは以下の通り。

  ◇  ◇

 広島で生まれ、広島で育ち、小さな頃からの夢はカープの選手になることでした。アマチュア時代、大した選手ではない私を取って育ててくれたカープ球団、そして、たくさんの素晴らしい出会いのおかげで、この厳しいプロの世界で20年間もユニホームを着させていただきました。

 ユニホームを脱いで数カ月たちますが、うれしかったこと、楽しかったことより、苦しかったこと、悔しかったことの方がはるかに多い野球人生でした。ですが、最後は3連覇させてもらい、日本シリーズという最高の舞台でユニホームを脱がせていただけたのは、今ベンチ前にいる弟のようにかわいい後輩たちのおかげです。本当にみんなありがとう。

 彼らは今シーズンも皆さんを大いに楽しませ、喜ばせてくれると思います。私もいま一度、カープファンに戻り、皆さんと一緒になってかわいい後輩たちを応援していきたいと思います。

 最後になりましたが、私の野球人生、むだなことは何一つありませんでした。それを思うと、素晴らしい野球人生でした。7年間お世話になったタイガース球団、ならびにタイガースファンの皆様、ありがとうございました。選手会長時代、いつも選手会を支援してくれ、また背中を押してくれたプロ野球ファンの皆様、ありがとうございました。

 そして最後に13年間、お世話になったカープ球団、ならびにカープファンの皆様、たくさん怒らせ、たくさん悲しませたのに、こんなにたくさん応援していただき、ただ、ただ、ありがとうございました。

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