床田7K De筒香から2K!4・3竜斬りへ上々5回1失点
「オープン戦、DeNA1-0広島」(20日、横浜スタジアム)
どんな場面でも貫いたポーカーフェースが頼もしい。広島・床田寛樹投手(24)は筒香から2三振を奪うなど5回6安打7奪三振1失点にまとめた。「試合をつくれたのは良かった」。ピンチで動じず、先発としての仕事を果たした93球だ。
初回2死一塁で筒香と対戦。最後は148キロの直球で空振り三振に打ち取った。対照的に三回2死一塁で選んだ決め球は119キロのカーブ。緩急を使った投球に4番のバットは全く動かなかった。
宮崎、筒香、ロペス、ソト…。開幕を間近に控え、本番モードのDeNAを翻弄(ほんろう)した。2軍コーチ時代から見続けてきた佐々岡投手コーチはにっこり。「やってきたことで結果を出したんだからね。自信を持ってシーズンに入ってほしい」と声をはずませた。
オープン戦は4試合に先発して防御率1・59。その安定感はチーム屈指と言っても過言ではない。新人王の可能性を残す3年目のシーズン。自身の“開幕戦”は4月3日。プロ初先発した思い出のナゴヤドームでの中日戦が濃厚だ。
「(筒香を見逃し三振に仕留めた)カーブは、もう少し低く投げないといけない」。床田は反省点を口にし、帰りのバスへ乗り込んだ。次の目標は1年を通して先発を守り切ること。満足することはない。