長野、待ってましたスタメン復帰 死球の右足心配無用!全力疾走&中堅で軽快

 「オープン戦、DeNA1-0広島」(20日、横浜スタジアム)

 広島・長野久義外野手(34)が20日、「6番・中堅」でスタメン復帰。移籍後初めて先発で守備に就いた。14日・オリックス戦(大阪シティ)で右足に死球を受けてから欠場が続き、19日に代打で実戦復帰した。この日は無安打と沈黙したが、中堅の守備では軽快な動きを披露。開幕スタメンへ視界良好だ。

 試合前の横浜スタジアムがドッと沸いた。シーズン開幕が9日後に迫り、長野がスタメンに帰ってきた。「6番センター長野」-。14日・オリックス戦で死球のアクシデントに見舞われたものの、6日後に先発復帰。目標に掲げている開幕スタメンへ向けて、一気に視界が開けてきた。

 まずは足の不安を一掃した。二回無死一塁で迎えた1打席目は三ゴロに倒れたが、一塁まで全力疾走して併殺を阻止した。四回1死一塁での2打席目はカーブを打ち損じて右飛。1点を追う六回先頭での3打席目は、エスコバーの154キロに二ゴロに倒れた。結局、3打数無安打に終わったが、試合前のフリー練習で連発を含む3本の柵越えを放ったように、打撃状態は確実に右肩上がりだ。

 13日・日本ハム戦以来となる中堅守備でも周囲を安心させた。左翼坂倉、右翼鈴木と連係し、五回は1番桑原の中堅正面への打球を軽やかに処理。さらに3番宮崎の高い飛球も無難に捕球した。守備機会は3度だったが、担当の広瀬外野守備走塁コーチが「死球を受けた後なのにしっかり守れて良かった」とうなずく動きだった。

 29日の開幕戦に照準を合わせる中、今後は実戦に積極起用されそうだ。緒方監督は「残り試合も少ないし、なるべく打席プラス守りも考えている」と明言。オープン戦打率・118も心配は無用だ。スロースターターを心配する声もあるが、指揮官は「あとは実戦感覚のところを。足とか不安がなければ、徐々にゲーム慣れしてくれれば」と34歳の経験に信頼を寄せた。

 ただ長野本人に満足した様子はない。試合後は打撃に関して「見ての通りです」と話し、「結果もね、しっかりね…」と続けたところで言葉をグッとのみ込んだ。内容と結果の両方を求めるだけに悔しさ、もどかしさが表情ににじんでいた。

 23日に開幕するセンバツには、母校の筑陽学園が初出場する。後輩には「CHONO5」と刺しゅうされたバッグやジャンパーをプレゼントした。母校の話題にも触れず長野はすっかり勝負師の顔だ。東京に桜の開花宣言が近づく中、長野が本気モードに突入した。

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