安部が先制V弾!日本のエース菅野を攻略 鯉党埋まる右翼席へドカ~ンと一発
「広島5-0巨人」(29日、マツダスタジアム)
広島の夜空に描かれた美しい放物線が、開幕戦勝利を呼び込んだ。「8番・三塁」で起用された広島・安部が均衡を破った。日本のエース菅野をとらえ右翼席へ突き刺す。決勝の1号ソロに「大地が本当に良いリズムで初回から投げていた。僕も乗っていこうと思った」と表情を崩した。
0-0の三回無死。先頭で打席に立ち、3球目のカットボールを捉えた。「試合前のミーティングと照らし合わせ、自分で打っていく球とそうでない球を整理した」。開幕戦本塁打は、チームでは一昨年の新井、昨年のエルドレッドに続き3年連続。日本人左打者に限れば2000年の前田と金本以来、19年ぶりの快挙だ。
春季キャンプではインフルエンザを発症。高熱の影響で食事がのどを通らなかった。「プロテインバーは食べていたんですけど…」。体重は練習を休んだ5日間で5キロ減。自主トレで作り上げてきた体は大きく変化した。
オープン戦終盤には、休日返上で打撃練習した。正三塁手の最有力とされながら出遅れた。チームの期待に応えるためにも必死だった。そして開幕戦で答えを出した。
8番での出場に「練習して、試合で良い結果を出して、良い打順で打てるように頑張りたい」と前を見据えた。本当のレギュラーをつかむシーズンが始まった。