3本の矢で鬼門突破せよ いざ2年連続負け越しナゴヤドームへ
広島のクリス・ジョンソン投手(34)、野村祐輔投手(29)、岡田明丈投手(25)が1日、マツダスタジアムで投手練習に参加し、2日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)へ向けて汗を流した。中日は昨季11勝14敗と苦戦した相手で、ナゴヤドームでは3勝9敗と2年連続で負け越し中だ。鬼門を突破し、新元号Vへ突き進む。
新元号が発表された直後、篠田マネージャーが「令和」と書いた色紙を持って、グラウンドに現れた。巨人との開幕3連戦は1勝2敗。6年ぶり開幕カード負け越しとなったが、チームの雰囲気は和やかだ。中日3連戦に登板予定のジョンソン、野村、岡田らは昨季3勝9敗のナゴヤドーム3連戦へ向けて、竜狩りの準備を整えた。
「自分にとってシーズン初戦なので、自分の役割を果たしたい」
1戦目に先発予定のジョンソンはキャッチボールなどで調整し、闘志を燃やした。コンディション不良のため23日のオープン戦・ソフトバンク戦(ヤフオク)の登板を回避。当初の開幕2戦目から登板日が変更となったが、コンディションは上々のようだ。練習を見守った佐々岡投手コーチも「問題ない。ブルペンで投げた感覚も良かった」と太鼓判。昨季11勝を挙げている助っ人左腕の復調は頼もしい限りだ。
野村は2戦目の登板のためブルペンへ。プロ8年目を迎えてもシーズン初登板は特別なもの。「違う緊張感がある。いつもより力が入る。そういう試合は数多く経験させてもらっているので、しっかりとしたゲームにしたい」と意気込んだ。
3戦目に先発予定の岡田は昨季4月は3勝負けなし。春男にナゴヤドームのマウンドに苦手意識はない。「少し高いけど、そんなに気にならない」。要注意打者にビシエド、アルモンテらクリーンアップを挙げ、「パンチ力もあるし、その前にランナーを出さないように、1人1人投げていきたい」と話した。
名古屋では2年連続負け越し中。チームにとって鬼門と言える場所だが、昨季まで2軍担当だった佐々岡コーチは「昨年のことは僕は知らないから。新鮮な気持ちです」とケロリ。「(カード)頭を取ることが大切。明日から頑張ってもらいましょう」と、“3本の矢”に期待を込めた。
新元号「令和」は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味があるという。それを聞いた野村は「カープらしいですね」とにっこり。新元号Vへ、チーム一丸となって最初の難関を突破する。