野間打!6戦連続安打!奮起猛打ショー 3番で躍動!中日3連戦11の5
「中日3-2広島」(4日、ナゴヤドーム)
広島・野間峻祥外野手(26)が6試合連続安打を記録し、打率・500で首位打者に浮上した。巨人にFA移籍した丸の穴を埋めるべく、開幕3試合目から3番に座り打撃好調を維持している。ただチームは鬼門ナゴヤドームで1勝2敗。2013年以来6年ぶりの開幕から2カード連続負け越しとなった。5日から本拠地マツダスタジアムに戻って、巻き返す。
野間は最後まで執念を燃やした。3点を追う九回、先頭で打席に立つと、守護神・鈴木博の152キロに食らいついた。遊撃手前のゴロに、一塁へ全力疾走。自慢の快足を飛ばして内野安打をもぎ取り、反攻の起点となった。
「インサイドの際どいところに決められると、厳しくなると思っていた。何とか塁に出ようと、三遊間に転がそうと。結果的にそうなって良かったです」
打線が初対戦ロメロに苦戦する中、新3番は快音を奏でた。初回2死からスライダーを中前にはじき返すと、六回も中前打。チームは6回3安打無得点に抑えられたが、「甘いスライダーにしっかり反応できた」と新助っ人左腕の脳裏に爪痕を残した。
開幕から打撃好調を維持している。3戦目から4戦連続で3番に座り、これで6試合連続安打を記録。3番は学生時代から慣れ親しんだ打順だが気負わず自然体だ。「誠也につなごう」というシンプルな思考が好結果を生んでいる。
この中日3連戦も11打数5安打と打ちまくり、打率は5割ジャスト。セ・リーグ首位打者に浮上した。「まだ2カードしか終わっていない。1打席1打席いい入り方ができるように続けて食らいついていきたい」。開幕前には打撃不振で2軍降格も味わったが、今や欠かせぬピースだ。
チームは2年連続負け越し中の鬼門・ナゴヤドームで1勝2敗。2013年以来、6年ぶりの開幕2カード連続負け越しとなった。ただ、最終回はバティスタの適時二塁打などで2点を返した。中日を追い詰め、緒方監督は「最後までいい集中力で攻撃してくれた。それまでゼロに抑えられていたけど粘り強く戦ってくれた」とナインの粘りに光を見いだした。
5日からは本拠地・マツダスタジアムに阪神を迎える。指揮官が「地元に帰って切り替えてやっていきたい」と言えば、野間も「いい試合をして勝てるようにやりたい」と力を込めた。まだ6試合が終わったばかり。地元の大歓声を味方にして反撃態勢を整える。